2008/01/18

○日帰りスキー大作戦
その5　俺の滑りを見てくれヨ・・・

自分のスキーの技量は
緩斜面から中斜面なら綺麗にパラレルで滑れるけど
中の上くらいの斜面になるとかなり怪しいレベル
それでも唯一なんとか人並みにできるスポーツ

球技系なんか、玉を蹴ったり投げたりバカジャネーノなんて
思ってたクチだから
よくありがちな子供と公園でキャッチボールとかサッカーの真似事とか
できねぇし、やるつもりもねぇーの

で
スキーなわけで
ガキ相手に俺の技量（とは言っても上記程度の）を見せ付けて、
鼻にかけてやろうなんて下心があったんだけど

「俺の滑り見た　結構ウマイだろぉ」ちょっと自慢げに長男に
「全然見てねぇ」
「なんでだよ」
「だって遅ぇんだもん」
「…」ショボーン

イメージ的には

静溢なる美しい雪山の風景の中で
のんびり林間コースでシュプールを描いて
爽やかな笑顔で冬のバカンスを楽しむ

っつうカンジだったんだけど

クソ寒い雪山で鼻水をたらしながら
ゲレンデを爆走する我が子を
目を吊り上げなら必死に追いかけて
明日は仕事だ辛いなぁ

っつうカンジ

「…」

でも長男が楽しんだならよかろうと感想を求めると

「スキー面白かったか？」
「ゲレンデが小さくてショボイ」
「…」

貴様ぁ、ゲレンデを語るほどスキーしたことないだろうがぁ
年末のスキー教室で志賀に行ったとはいえ
スキーが出来るだけで有難いと思えっつーの
つーかそんな小さいスキー場じゃねぇっての

「山のてっぺんに行けなくてつまらなかった」
「あのコブコブ上級コースはお前ぇには万パーセント無理だから」
「コブコブに行きたかった」
「…」

30度を超えるようなコブコブ手前ぇのスーパーボーゲンのレーザービーム滑りじゃ
絶対ぇーケガすっから、つーか死ぬまである
お前ぇーがケガするくらいならいいんだよハッキリ言って
かえってクスリになるぐらい
それより他の人ケガさせるから可能性がかなりアリアリなの

そもそも
だいたい
貴様は全身から
「楽しいオーラ」を発散させてたじゃねーかよ
「楽しかった！スキーに連れて行ってくれてありがとう　お父さん！」
とか言えっつーの
俺の親父はどう考えても、俺にここまで手間もコストもかけなかったと思われ
感謝しろっつーの

帰りのバスの中でそんな話をしながら
暮れなずむ信州の山並を見てる余裕も無く強烈な睡魔
途中立ち寄った休憩所で「横川のかまめし」をかきこんでまた爆睡
気が付いたら新宿で
フラフラと電車に乗り換えるとまたまた爆睡

帰りはあっという間

まぁでも
ひさびさのスキーで
結構楽しかった
子供とスキーに行くようになるとは思わなかったなぁ

すんげぇ疲れたけど