2006/08/27

○「すいません、こんなものを頂いてしまって」
って謝りながら御礼の電話をかけた

見知らぬ人から贈り物
差出人に覚えは無い
お礼を頂いちゃうような善行は記憶無し
仕事でもお礼を頂くような便宜をはかった記憶無し
そもそも
仕事関係で個人の住所なんか知ってる人間おらんし

とりあえず
開けてみるとカルピスの詰め合わせと丁寧な詫び状

で
思いだす
そうそう
お盆休みに帰省したときに
追突してきた人だっけ

信号で止まっていたら
前の車が突然バックを始めて
俺の愛車、「中古のマーチ」にゴツンと
こういうのを「追突」というのかどうかわからんけど
とにかく車をぶつけられたのよ

突然前の車のテールが迫ってきたかと思ったら
ゴツン
最初何だか良くわからなくて
もしかしたら俺がブレーキを緩めて追突しちゃったんじゃないかと思っちゃう始末
でもやっぱり突っ込んできたのは相手
フツフツと込み上げる怒り
と同時に
学生時代トラックの運転手の助手というバイトをしていたときの
仲の良い運ちゃんの言葉
「事故ったときは、どんなに自分が悪くてもとりあえず怒鳴れ！」
今回は自分は全く悪くねぇーし
と思うと久々にレッドゾーンを振り切る、俺の怒りゲージ
怒りMAX

車を飛び出して
ぶつけた車の前に仁王立ちになって
「ちょっと出てこい！」と大声を上げて喚く俺

恐縮しまくる運転手、40半ばの線の細そうなおじさん
その奥さんもなんか怯えちゃってるし
信号は青になってるのに俺がそんなことしちまったから
他の車も立ち往生しちゃって列になっちゃってるし

と、こんどはレッドゾーンを振り切る、俺の恥ずかしゲージ

「…」
恥ずかしさMAX

お互い車を道端に止めて確認すると
俺の車のバンパーがちょっとヘコんでナンバープレートが曲がった程度
すでに最初から俺の車は傷だらけでボロボロだし
そもそもこの手の怒りは持続できねぇーし
それよりも道のど真ん中で怒ってたほうが恥ずかしいし
車の傷が一つや二つ増えてもどうでも良いので
さっさとバイバイしようかと思ったのだけど

おじさん後でぐちゃぐちゃ言われるもの嫌だと思ったのか
警察呼んで炎天下で事故証明

ついでに警官が事故の確認をしている間
「ねぇー　どっちが悪いのぉおおおお？」と馬鹿デカイ声で長男
「ねぇー　どっちが悪いのぉおおおお？」
「ねぇー　どっちが悪いのぉおおおお？」
「ねぇー　どっちが悪いのぉおおおお？」
「…」
「大人の話に口を挟むんじゃない！」と俺
すると
ぶつけたおじさん
「おじさんが悪いんだよ」と淋しげに長男に

なんてことがありました

まぁ怒鳴っちまったのはともかく
関係ない奥さんを怯えさせたのは紳士じゃないな
まぁ紳士になろうとは思わんが、ちっとは大人の対応を心がけよう