2006/03/24
2006年3月24日コメント (2)
わけあって昨日から活字を拾っている
銀河鉄道の夜でジョバンニが拾ってるあれ
10ポイントのアルファベットなんだけど
50年ほど前の欧文書体
スゲー細けぇのにピンセット使えねぇーの
字面にキズがつくから
まぁ、わけあってといっても俺がぶちまけちまったもんだから
活字を拾うというより並べ直してるといったほうが正解なんだけど
苦行だね
苦行と言いつつチクチクやってるとなにげに夢中になって3時間くらいあっという間
ちょっとカード整理に似てる
チクチクチクチク・・・
「・・・」
でも、ふとわれに返ると
何やってんだろ？俺・・・って感じで・・・
本当に昔はちょっとした印刷物つくるだけでも大変だったなぁ
ワードの有りがたさを改めて噛み締める
失われた印刷技術に思いを馳せながらチクチクチクチク・・・
話変わってフォントのデザイナーって凄いね
どんな本や雑誌でも印刷された『の』の字を一瞬見ただけで
『の』の字の形の幅や空間から誰がデザインした何と言うフォント名称か
ピタリと言い当てる
聞くに、漢字のフォントの作成なんぞ
自分が生きている間に多分一度も印刷されることのないような漢字まで
膨大な数を手でちくちく作り上げるような気の遠くなるよう作業なんだそうだ
凄いね、どんな世界でもプロとか職人とか称される人間ってのは
ついでに
戦前ハングルの普及に日本人が尽力したため
ハングル書体の原版というのはすべて日本国内にあるそうだ
それが今関係者の高齢化で急速に散逸しつつある
あっちの国の人たちは日本人が作ったものなので完全スルーということだけど
現在のフォントもそれが元になってるわけで
言葉ってその国の文化の基礎を成すものだろうに
それを印刷できるようにした活字、そしてその字体（フォント）に全然関心がないのかな？
自分の国の言葉なのに・・・
コメント
なんかロマンを感じます。
そうやって一つ一つ紡いだ言葉はいろんな重さを持っているのだろうな、なんて思っちゃいます。
今は簡単にいくらでも打ち込めますからね〜
私もよく考えもせずいい加減な言葉を羅列しているのかもしれません。
鉛と錫とアンチモンの合金なんだそうで
写真の木のトレイ持って歩くのは男でもちとキツイですワ