2006/01/17

2006年1月17日
○コンバットのドクみたいな感じだったのかなぁ

俺にまだお年玉をくれるじーさん87歳
正月帰省した時の話
アップしそこねたので今頃

横にいた戦友がね
いきなり撃たれて死んじまうの
俺は運が良かっただけなんだよ
撃たれるとね
弾が当たった所は肉が締まって本当に小さな穴なんだけど
後ろから弾が抜け出たところは握りこぶしくらいの穴があいちゃうの

撃たれたヤツを弾丸の雨の中ひっぱてきて手当てしたらねぇ
背中に真っ黒なモノがこびりついてんだよ
何かと思って良く見たら『ひじき』なんだよ
撃たれて背中から食ったヒジキを撒き散らしているんだよ

それを見たらね
腹が減ってねぇ
弾がビュンビュン飛ぶなか
内地へ帰ったらひじきを腹いっぱい食ってやろうと考えてたの
生きるか死ぬかって状況でそんなことを考えてたの

弾が骨に当たると体の中でぐちゃぐちゃになっちゃって大変なんだぁ
馬に乗った軍医殿はねぇ
産婦人科の医者なんだよ、つかえねぇーんだよ
結局俺が面倒みるの
撃たれたヤツにはすぐにガス壊疽と破傷風の注射を打つんだよ
ガス壊疽にかかるとぶくぶくに腫れて体が腐って大変なんだぁ
破傷風も痙攣しちゃってひどいんだぁ(迫真の痙攣の演技)

などと普段は極めて口数の少ない俺のじいちゃんの話は続くのだが
戦争はもうコリゴリなどと言いつつ
軍人手帳見せてくれたり、勲章見せてくれたり
地獄のような経験を笑いながら話すじいちゃんの表情は何だか誇らしげ

何かもう人生が大河ロマンなんだよねぇ80以上の人は
日本人も昔はタフだったんだねぇー
つーかタフな日本人が目の前でまだ生きてるってのがねぇ
改めて感動

俺はいざっていう時に戦うことができるのだろうか?

国のためとか天皇のためとかって理由じゃ無理だろうが
家族のためとか子供のためとかならイケるかも
『国家の存続』=『家族の生死』
なんて状況が万が一あれば戦えるような気がしなくも無い

現在進行形のチベットや東トルキスタンみたいに中華に占領されたりして
何百万も虐殺されているなんて状況になったら戦わなきゃしょうがないでしょ
で、俺はみんなも戦ってるししょうがねぇなぁって感じで戦って
面倒臭いから死んじゃってもいいやって感じで無理もするんだろうなぁ

などと思いながらじいちゃんと話を聞いていると
「ボカーン、ボカーン、ドガガガガ」とガキが一人で戦争開始
「・・・」
お前の父である俺がねぇ、
お前の為に命を投げ出すこともできるのだろうか?などと考えちゃってるわけよ
もうちっと神妙そうな顔しろヨ

しっかし貴様はいっつもいっつも誰と戦ってるんだぁ?

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