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2005年9月10日家族・子育て

万博大作戦　その2
―俺を撮ったらピュリッツアー賞―

妻は仕事の為次男と留守番。
俺と長男5時過ぎ起床、6時過ぎの新幹線にのって会場到着は9時ちょい過ぎ

すでに会場激込み、おまけに激暑炎天下
もう夏休み終わっとるだろ・・・
なんでこんなに人がいるんだよ・・・
みんな仕事はどうした働けよ・・・、みんな学校はどうした勉強しろよ・・・
つーか、来るなよ！俺以外・・・
と自分のことは棚にあげつつパビリオン巡り開始

うだるような暑さの中ガキの手を引き早足で会場を動きまわっていると、2時間ほどでガキがへたり込む
宥めても、すかしても、おだてても、脅しても、小突いても動かず
しょうがないので肩車をして広大な会場内を駆け巡る

が、これが重いのなんの。ガキの体重16キロと荷物がギシギシ肩に食い込む
想像してみてください
あなたは、夏休みの鼻血がでちゃうような暑さのネズミーランドにいます。おまけにこれまた脳みそがとろけそうな暑さです。
でも、『何故か両腕には10キロと5キロの米袋』を持っています。
15キロの米をもってアトラクション巡りするつらさを目をつむって想像してください・・・。
ほら、辛そうでしょ

おまけに俺の担いでるガキは重いだけならいいんだけど文句をいいやがる
「暑い、疲れた」お前ぇ担がれてるだけだろ・・・、疲れて暑いのは俺
「喉が渇いた」俺もだよ・・・、ペット飲料買いまくり
「おしっこ」なんでそんなに汗かいててさらにションベン出るんだよ
「うんこぉー！」だーかーらあとちょっとで行列並び終えてパビリオンに入れるでしょ、ここでウンコしにいったら全部パーなんだよ・・・

昼過ぎから暑さはさらに加速、太陽光線が俺の坊主頭を直撃、ガキもゆでだこ状態でやばそうなのでベトナム館で帽子を購入。よくベトナム戦争の映画とかで原住民の被ってるあの三角の帽子。
せっかく来たからには「限界までパビリオンを見なければならない」というなんだか強迫観念みたいなものに取り付かれて縦横無尽にガキを肩車しながらベトナムの三角帽子を被って突き進む俺。

便所で鏡を見るとなんだかもう現地人。
疲労と苦痛で顔を歪めるガキを肩車した俺のことを白黒写真に撮って
「米軍の攻撃から逃れる、グエン　ゴ　ナムさん父子」とかキャプションつければもう戦争写真。沢田教一もびっくりピュリッツアー賞。

万博会場は戦場だったのだ！

つづく